貧血には原因が多くありますが、一般的には“鉄欠乏性貧血”を言います。鉄欠乏性貧血は、血液の重要な色素「ヘモグロビン」の材料「鉄」が不足して、ヘモグロビンが減少した状態を言います。

主に下記の症状がみられます。
・動悸、息切れ、耳鳴り、めまい、全身倦怠感
・舌炎、口角炎、胃炎、爪がスプーンのように曲がる、下肢浮腫

食事のポイント

@一日3食を規則正しく食べましょう
 欠食をすると必要な栄養素を十分に摂りにくく、少ない回数で1回にたくさん食べると、鉄を吸収する大切な臓器の胃腸に負担をかけることになります。

A鉄と良質たんぱく質を摂りましょう
 鉄はたんぱく質のグロブリンと結合してヘモグロビンを作ります。健康な赤血球を作るために良質なたんぱく質を摂ることが必要です。

Bビタミン類やミネラル類を十分に摂りましょう
 造血作用のあるビタミンB12、B2、B6、葉酸と鉄の吸収を良くするビタミンCを多く含む食品を食べましょう。また、ミネラルのうち銅は、貯蔵鉄の動員作用(造血作用)があります。

☆ビタミンB12と葉酸の多い食品

<肉類・卵黄・チーズ・くるみ・納豆・粉乳・アスパラガス>
   赤血球が形成される時に必要です。

☆ビタミンB2

<レバー・卵黄・緑黄色野菜・胚芽米・にら・干ししいたけ>
   赤血球が形成される時に必要です。 

☆ビタミンB6

<牛レバー・鶏肉・ひらめ・いわし・バナナ>
   赤血球代謝に関与しています。 

☆ビタミンCの多い食品

<ブロッコリー・芽キャベツ・キウイ>
   三価鉄(体に吸収しにくい鉄)を吸収の良い二価鉄に変える働きがあります。

C外食は単品より定食を食べましょう
 焼き魚、トンカツ、てんぷら、焼き肉、麻婆豆腐、レバにら炒めなど、たんぱく質性食品や野菜が使われ、その使用材料がはっきりしているものを選びましょう。

D加工食品の偏りに気を付けましょう
 インスタント食品には、トリポリリン酸塩が添加してあるものがあります。これは、消化器内で鉄と結合、鉄の吸収を阻害します。

貧血の人が摂りたい食品

☆鉄分の多い食品 

<レバー・あさり・しじみ・干し大根・大豆・凍り豆腐>

 鉄は血液中のヘモグロビンの主成分です。たんぱく質、ビタミンCといっしょに摂ると吸収率が良くなります。

☆銅の多い食品

 <牛レバー・大豆・かき(貝)・きくらげ>
  ヘモグロビンを作る時(造血作用)に必要な成分です。

貧血の人が控えたい食品

★コーヒー・紅茶・お茶・・・など

タンニンなどが多いので、せっかく食品から摂れた鉄などの吸収を阻害します。飲むのでしたら、できるだけ食後2時間以上経過してからにしましょう。

妊娠を望む方、妊娠3ヶ月までの女性へ

鉄・銅・ビタミン類に含むレバーは、貧血改善に効果的な食品です。しかし、レバーにはビタミンA(レチノール)を多く含まれており、このビタミンAを過剰に摂りすぎると、体内に蓄積され、胎児に障害(奇形)をもたらす危険性があります。

レバー等のビタミンA(レチノール)を多く含む食品を偏って摂取せずに、バランスの良い食事を心掛けましょう。

また、色の濃い野菜に多く含まれているプロビタミンA(βーカロチン)は必要に応じて体の中でビタミンAに変わるため過剰症の心配はありません。鉄の供給源にもなりますので、積極的に摂取しましょう。

<レチノールを多く含む食品>

 ( 1U100mg当たり)

鶏肉・肝臓  :47000

豚肉・肝臓  :43000

牛肉・肝臓  :40000

マーガリン  :6000

うなぎ(蒲焼):5000

 

 <β―カロチンを多く含む食品>

mg100mg当たり)

しそ(葉) :8.7

にんじん  :7.3

ほうれん草 :7.3

あしたば:3.7

春菊:3.4

疾患別栄養アドバイス

貧 血

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