腎臓病や肝臓病の一部などでは、「たんぱく質を制限」して「適正なエネルギー」を確保する食事療法が行われます
| なぜ「低たんぱく・適正なエネルギー」なのでしょうか? |
@たんぱく質を低くする理由
体の中で不要になった「たんぱく質」は、『アミノ酸』という物質に分解されます。
そして、この「アミノ酸」は肝臓で再利用されるか、尿として体外に排泄されます。ところが、腎臓や肝
臓の機能が低下すると、この『不要となったアミノ酸』がどんどん溜まってしまう状態になります。そこで
、たんぱく質の摂取量を制限します。
A適正なエネルギーにする理由
人は体を動かすとエネルギーを消費します。このエネルギーは多くの場合「糖質」か「脂質」が利用されます。しかし、体内の「糖質」・「脂質」が足りなくなった場合には「たんぱく質」をエネルギーになるように分解してしまいます。そうすると体内に『不要となったアミノ酸』が溜まってしまいます。ですから、「適正なエネルギー」を確保することが大切になります。
| 食品の選択方法と調理上の工夫 |
(1)良質のたんぱく食品を選ぶ
体で重要な働きをするたんぱく質を多く含む食品(獣鳥肉類、魚介類、卵、牛乳・乳製品、大豆・
大豆製品)を選びましょう。主食(ご飯、パン、麺)の摂り過ぎは、体では使いにくいたんぱく質を無
駄に摂ってしまうことになります。
(2)料理に使う糖質は甘くないものを
たんぱく質を含まず、エネルギーを確保できる食品の一つは「砂糖」です。ただし、毎食使用してい
ると味にメリハリがなくなります。甘味をデザートやおやつとしてとっておくためにも、料理に使う糖質
は芋とか穀物など、甘くないものを使いましょう。
(3)デザート・おやつも食事です
エネルギーの確保のためにデザートやおやつを上手に利用することは大切です。もちろんこれら
の栄養価も計算に入るので、食べないようなことがないようにしましょう。
(4)揚げ物ばかりを続けたりしない
揚げ物は腹持ちはいいのですが、ずっと食べ続けると、胸焼けがするなどで食欲が減退してしまい
ます。マリネやマヨネーズ和えなどにして、油の使い方に変化を持たせましょう。
(5)植物油にこだわる必要はありません
バターやラードなどの動物脂の風味を生かした料理も取り入れましょう。ただし、バターの場合は
塩分に注意しましょう。
(6)「良い食品・悪い食品」を分けない
基本的には食べてはいけない食品はありません。これを食べれば良くなるという食品もありません
。量とバランスが大切です。
(7)特殊治療用食品を利用する
主食にたんぱく質をとれないため、甘味や脂っぽさを抜いてより多くエネルギーを得るために特別
治療用食品を使う方法もあります。
〔例〕粉飴、マクトン製品、低たんぱく小麦粉など

株式会社 望星薬局
さわやかふれ愛
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